【介護の仕事】介護業界は人間関係が悪いと言われる2つの理由

人間関係

介護業界について調べていると、介護の職場は、人間関係が悪いと言われることないですか。

私自身、介護の業界でしか働いたことがないので、わからないのですが、

他の業界で働いでいる人の話を聞いていると、人間関係悪いのかなと感じることもあります。

介護業界の人間関係で悩んでいるあなたに、

介護業界がなぜ、人間関係が悪いと言われるのか、その理由についてお伝えします。

①慢性的な人手不足からくるもの

少子高齢化の日本の社会で、

介護を必要とする高齢者は増えて、介護をする人が少なくなってきています。

ましてや、介護業界には、きつい、汚い、給料安いというイメージが根強くあります。

そのような介護業界の中で、人材の確保は難しく、

慢性的な人手不足となっているのが現状です。

ただ、人材確保の為に、働きやすくする目的で様々な雇用形態が存在しています。

常勤、非常勤、パート、アルバイト、派遣など。

夜勤があるところでは、夜勤専従という働き方もあります。

そして、様々な雇用形態の人が、一緒に働いています。

そういった雇用形態の違いが、人間関係の悪くしていることもあります。

例えば、「常勤のくせに仕事ができない」「パートやアルバイトはすぐに休む」などなど。

また、介護の仕事を始める前に何をしていたかも様々です。

介護の専門学校や、大学で福祉を学んだ人もいれば、

他の業界から転職してきた介護未経験の人や、

自身の家族の介護経験から介護の仕事を志した人もいます。

おばあちゃんや、おじいちゃんが好きで介護の業界に入った人、

介護の求人は常にある状態で、介護の仕事をすれば、

働き口がなくなることはないと思い、

介護の仕事に就く人もいます。

つまり、さまざまな動機を持った人が介護の仕事をしています。

そのため価値観や考え方の違いが、時には意見のぶつかり合いにあい、

人間関係の悪化につながることもあります。

また、他の業界から入ってきた人には、

前職の癖があるように感じることもあります。

その癖を異質なものと捉え、排除しようとするような場合もあります。

本来であれば、介護の仕事は、利用者にとってどうであるかが大切です。

みんなで、利用者の生活を支えるのことが大切ですが、

職員間の考え方や価値観の違いが、いい方向に働かず、

お互いを認めったり、修正しあうことが出来ずにいると、

人間関係が悪化していきます。

なので、雇用形態や、介護の仕事を始めた動機についての違いに寛容であれば、

それほど人間関係は悪くならないのではないのではないでしょうか。

②生活を支えるのが介護の仕事

介護は、利用者の生活を支えるのが仕事です。

ただ、利用者の生活は、様々です。

人間、誰一人として同じ生き方は出来ないように、

介護を必要とする利用者も、誰一人として同じような人生はありません。

人生だけでなく、生活も同じです。

利用者の生活にはそれぞれ、違いがあり、そこには今まで長い人生の中で、

蓄積された考え方や価値観が、その人の生活に表れています。

また、介助者も同じように、様々な生活があり、考え方や価値観に違いがあります。

そのため、同じ利用者を、違う介助者が介護をする場合に、

ケアに違いが出ることがあります。

朝の歯磨きを例にあげると、

朝起きたときに歯磨きをする人もいれば、

朝はうがいだけの人もいます。

また、朝食後に歯磨きをする人もいれば、しない人もいます。

介助者にも同じことが言えます。

朝起きて歯磨きして当たり前と思う人もいれば、

そうでない人もいると思います。

このように考えたときに、

朝、口腔ケアをしようと思った際にいつするのかが

介助者によっても、利用者のよっても異なってくることがあります。

本来は利用者さんの思いに合わせて行いますが、

言葉や意思の表示が難しい方もいます。

そんな中で、朝食を提供しようとした際に、

歯に汚れが見られたらどう思うでしょう。

朝起床時に、しっかり歯磨きをする介助者は、

今日の朝に口腔ケアを行った職員が、仕事が出来ていないとなります。

朝起床時に、ケアを行った職員は、食後に口腔ケアをするものと考え、

起床時は簡単に口腔ケアを済ませた可能性もあります。

こういった、細かなケアの違いが、介護の仕事をしているとたくさんあります。

違いに気づいている職員もいれば、そうでない職員もいると思います。

この違いが、職員間の不協和音を生み出し、

人間関係の悪化につながる可能性もあります。

つまり、利用者の生活は多様であり、またその生活をさせる介助者の生活も多様であることから、

さまざまなケアの差が生まれることがよくあります。

気にならない程度であれば良いのですが、

その差が大きくなりすぎると、職員間の不信感や

人間関係の悪化につながる可能性がおおいにあります。

まとめと対策

同じような考え方で、同じような経歴で、似たような価値観を持った人が集まった組織は、

それほど人間関係が悪化することはないでしょう。

ただ、介護の業界は、いろんな考え方や価値観、経歴を持った人が働いています。

また、利用者も生活も多様で、様々な場面で、職員間のくい違いが起きやすいです。

ただ、そこで、お互いを卑下しあうのではなく、認め合うことが出来れば、

より良いケアを展開することが出来ます。

そして、強い組織にもなることが出来ます。

もし、あなたが人間関係に悩んでいるのであれば、

ぜひ、自分と他者の考え方の違いに気づき、

利用者にとってより良いケアを行うにはどうすればよいかという利用者本位の視点で、

ケアの方法について話し合って欲しいです。

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