介護脱毛とは、
自分が介護される状態になった時に備えて、アンダーヘアを脱毛しておくことです。
では、なぜ介護を受ける際にアンダーヘアの脱毛が必要なのでしょうか。
本当に必要なのかを、介護現場で10年以上働く介護職員がまとめてみました。
介護脱毛は必ずしも必要ではない?
介護が必要になった場合にもよりますが、
例えば、寝たきりで座位が保てず、トイレに座ることができない場合は、
排泄を全てオムツですることになります。
排泄があった際にすぐにオムツ交換を行うことができればいいのですが、
そうでない場合は、排せつ物が皮膚やアンダーヘヤについてしまいます。
場合によっては、毛に絡まってしまうこともあります。
その際は、陰部洗浄を行います。
綺麗に泡やお湯等で洗い流して、清潔にします。
毛が濃い場合だと、綺麗にするのに時間がかかることがあります。
ただ、アンダーヘアがほとんどない人や、薄い人もいます。
個人差はありますが、年齢を重ねるとアンダーヘアは、薄くなります。
だいたい90歳以上の人はあまりないような気がしています。
なので、90歳ぐらいまで、要介護状態にならずに元気に生きる自信がある人や、
そもそも毛が薄い人は、介護脱毛は必要ないかもしれないです。
人生、何があるかわからないですし、何歳まで生きれるかもわからないので、
あまりあてになりませんが、実際、アンダーヘアが薄い人はいるので、
絶対、誰しもが介護脱毛が必要なわけではないと思います。
脱毛できるのであればしといた方が良い
介護脱毛と言っても、コストはかかりますし、
手軽にできるものではないと思います。
ただ、毛深くて、アンダーヘア周辺に、皮膚トラブルを起こしやす方は、
介護脱毛を検討しても良いかもしれません。
例えば、排泄が全てオムツでの対応となった場合で考えます。
最近のオムツは、改良が進み通気性が良くなっていますが、
それでも、普通のパンツよりは通気性は劣ります。
そうすると、蒸れやすく、アンダーヘアが濃いとなおさら蒸れます。
蒸れると、皮膚トラブルが起きたり、かゆみが発生したりします。
なので、資金的にも時間的にも余裕のある方は介護脱毛をしてもいいかもしれません。
もちろんですが、介護職としては、
介護脱毛をしていなくても、清潔を保つために必要なケアは行いますし、
皮膚トラブルが生じた場合は、看護師と連携して、薬の塗布を行ったりもします。
なので、何が何でも介護脱毛をしなけらばならないわけではないので安心してほしいと思います。
介護脱毛をすることで得られるメリット
介護脱毛をすると、
- 陰部の清潔を保持しやすい
- 皮膚トラブルが起こりにくい
- 匂いも抑えられる
などのメリットがあります。
介護職としては、もしあなたが介護脱毛をしてないからと言って、
必要な排泄のケアをできないわけではないです。
認知症になっていたら
介護が必要な状態の人は、高い割合で、認知症が進んでることもあります。
なので、自身の排泄状態や、不衛生になっていることに気づいていない方がいるのも事実です。
将来、自分がどのような歳の取り方をするのかは、わかりませんが、
年を取ったら、身の回りの世話を任せるので、介護脱毛はしないと選択するのもありかもしれません。
もちろん、少しでも介護する方の負担を軽減したい、
なるべく綺麗な身体の状態でいたいと考えて、介護脱毛をするのも良いと思います。
介護脱毛をしといて、介護が必要な状態になった時には、認知症が進行していて、
自分の状態があまりわかっていないこともあるかもしれません。
そうなると、介護脱毛をしといて良かったと、将来、思うことはないかもしれません。
今までで一度だけあったのですが、
認知症がなく、手足に障害がある方で、
アンダーヘアを切ってほしいと頼まれたことがありました。
理由としては、「伸びてきたから」というものでしたが、
恐る恐る、はさみで切った経験はあります。
介護脱毛するなら
脱毛と言ってもいろいろと種類があるようですが、
介護脱毛の場合は、レーザー脱毛がおすすめのようです。
あと、VIOといって、脱毛する場所も選べるので、介護脱毛をしたい方は、
今のうちに検討しておくと良いかもしれませんね。
アンダーヘアに白髪が混じってくると、レーザー脱毛が出来なくなるようなので、
40代ぐらいの人が、介護脱毛をすることが多いようです。
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