9つの介護職を辞めたい理由について、対策を考えてみた。

介護の知識等

介護職を辞めたい理由としてあげられる9つのことについて、

私なりに考えをまとめてみました。

介護の仕事をやめたい、しんどいなと感じる方の力になれればと思います。

①人間関係が悪い

人間関係が悪いと言われますが、

介護の仕事を志した理由が、人によって大きく異なるからではないでしょうか。

介護業界は、常に人手不足と言われていて、

働き手をもとめて、常に求人が出ている状態です。

なので、

他の職場や業界でうまくいかなかった人が、

最後にたどり着く業界なんて言われたりもして、

さまざまな人が働いています。

志望動機も様々です。

おじいちゃん、おばあちゃんが好きで始めた人、

人に尽くしたり、お世話が好きな人。

たまたま求人があって、就職した人。

年齢も様々で、高校を卒業して入職したきた若い人や、

社会人経験を経て転職してきた30代、40代の人、

今では、外国の人も珍しくはありません。

まずは、

多種多様な人が、さまざまな目的で働いていることを理解が大切です。

次に、

すべての職員が自分と同じような志を持って働いているわけではないと自覚することが、

人間関係で苦しまずに済む、初めの一歩かもしれません。

そして、

自分の考え方や価値観とあった人を見つけることが大切かもしれません。

介護は一人ではできませんので、横のつながりを作ることが大切だと思います。

苦手な職員がいた場合は、

まずは自分とは違う価値観や考え方を持った人だと認識してください。

違いを認め合うことが出来ればなおいいですね。

ただ、ひとりひとりが、自分の考えや価値観に従い仕事をしていては、

利用者にとっての適切な介護はできないです。

個人プレーが行き過ぎれば、組織としてまとまりもなくなります。

そのために理念があり、その理念をもとに、

仕事に対する考え方をすり合わせていくことが大切だと思います。

②生活リズムが乱れる

介護の仕事は、特に施設介護では、夜勤や早出、遅出があることがほとんどです。

朝早く起きたり、夜通し起きて仕事をしたりと、生活リズムが乱れやすいです。

その中で私がしていることは、毎日早出の日と同じ時間に起きることです。

私は基本的に夜は0時までに寝て、5時台に起きます。

5時間睡眠です。5時ラーともいうみたいです。

起床時間をなるべく、一緒にすることが、生活リズムを整える上では大切です。

ただ、朝早いと昼間眠くなるので、

私の場合は、休憩時間や、出勤前に5分から15分ほどの仮眠を取ります。

夜勤入りの日も、基本的に5時台に起きます。

そして長めの昼寝をして、夕方に出勤としています。

遅出だからと言って、出勤ギリギリまで寝ているのは寝すぎで体が怠けてしまいます。

寝すぎは逆に体温下げて、免疫力も低下し、病気になりやすくなります。

人間の睡眠時間は8時間ぐらいが良いとか言われますが、

私はあまり信用していないです。

それよりも、寝る時はしっかりと寝ることです。

ダラダラとスマホを見ながら寝るのは、睡眠の質の低下させ、脳がリフレッシュしにくくなります。

睡眠前はデジタルデバイスを遠ざけましょう。

③給料・待遇面

介護の仕事は、給料が低いと言われています。

お金がもっと欲しいなら、副業をしましょう。

今は、個人でも稼げる時代です。

パソコンやスマホを使って簡単にできる副業もあります。

せどりをするのも良いですし、アフィリエイトや、

プログラミング等のスキルを身につけて、クラウドソーシングで仕事を見つけるのも良いでしょう。

まずは副業で検索して、自分にあったものを探すのが良いでしょう。

ただ、副業の種類にもよりますが、時間や費用などのコストがかかります。

どの程度、稼ぎたいかを明確にして、副業を調べるのが良いと思います。

あと、訪問介護は、稼ぎやすいです。

私の知人は訪問介護で月40万円ほど稼いでいます。

訪問介護は、施設介護のように大きい建物が必要なく、

事務所だけで成り立ちます。そのため、固定費が少なくて済み、

その分人件費をスタッフにまわしやすい仕組みです。

給料を増やしたい人は調べてみると良いと思います。

④体力的につらい

これは、栄養があるものをしっかりとること、

あと自分自身の体のケアをすることです。

介護の仕事は、体力仕事でもあります。

体のメンテナンスをすることをお勧めします。

まずは、

食事ではタンパク質がとりましょう。おすすめは鶏むね肉です。

安くて、高たんぱく、低脂肪です。

あと、イミダペプチドという疲労回復物質が多く含まれていて、

疲れたときには丁度いいです。

あと適度に、運動や筋トレをすることをお勧めします。

私がおすすめするのは、片足スクワットです。

しゃがんでの片足スクワットは、難易度が高いので、

椅子に座っての片足で立ち上がる。

難しければ、手を椅子の座面について、腕で座面を押して、片足スクワットをしても良いと思います。

これは足腰を鍛えられ、バランス感覚も身につきます。

あと片麻痺の人の気持ちを理解することができると思います。

⑤理想と現実にギャップがある

介護の仕事と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。

  • 利用者のお世話をして、感謝されたい。
  • 利用者がやりたい・したいと思ったことを、実現して喜びを共有したい。
  • 利用者のADLを維持し、向上させる。

という理想を持っている方もいると思います。

現実はどうでしょうか。

利用者からの暴言を受けたり、手が出てくる方もいるかもしれません。

利用者のやりたい・したいと思ったことが、かなえられないこともあるかもしれません。

適正なケアが出来なくて、ただただ、死を持つだけのケアになっているかもしれません。

なかなか、理想通りにいかないことも多いです。

では、

現実が理想通りにいかないは、なぜなのでしょうか。

理由は様々ですが、

マンパワーが足りなかったり、

適切なケアや対応方法についての知識や技術が足りなかったり、

使える情報や資源を知らないだけかもしれません。

様々な課題があります。

マンパワーや人手が足りないのは、

業界のイメージが良くないため、人が集まってこないというのもあるでしょう。

また、少子高齢化という国家レベルの問題もあると思います。

様々な課題がありますが、

それを一人で抱えるのは無理です。

なので、理想と現実のギャップに苦しんだら、

誰かと共有して、

なぜそうなのかと考えてみて欲しいです。

ただ職場の責任にするのではなく、

どうすればよくすることができるのか考えて欲しいです。

前向きな姿勢でとらえることが大切かもしれません。

⑥ストレスが多い

私がおすすめするのは、認知行動療法とマインドフルネスです。

私は、この二つを取り入れてから、気持ち的に楽になりました。

ストレスは常にあります。

ストレスが良い作用を生み出す場合もあります。

なので、ストレスとどう向き合うかが、大切になります。

ストレス発散といって、やけ酒したり、暴飲暴食しては余計にストレスが溜まります。

まずは、ストレスについての認識を変えることです。

そして、自分を知ることが大切です。

認知行動療法では、自分自身の認識の偏りをなくすことができます。

極端に悲観的であったり、ちょっとしたミスで嫌われると思ったり、

自分はダメな奴だと思ってしまったり、言われてもいないことを恐れて萎縮してしまったりと。

介護の仕事をしている人には、まじめで優しい人が多いです。

そのため、必要以上に責任を感じてしまって、自分を追い詰めたり、

人にやさしくするあまり、自分をないがしろにしてしまったり、

自分自身を見つめなおすことが必要です。

認知行動療法は、自分の考え方のクセに気づき、変えていく方法です。

つらい気持ちを楽にすることができます。

私のおススメは「やさしくわかる認知行動療法」という本です。

認知行動療法は一人でもできるので、この本を読んで試してほしいです。

もう一つはマインドフルネスです。

いろんな悩みや考え事で頭がいっぱいになっている人にお勧めしたいです。

頭の中をすっきりさせる方法です。効果はそれだけではないですが、

簡単に言うと、瞑想です。

宗教的な要素を排除した科学的な瞑想で、今の自分自身に気づくこと、

自分自身を俯瞰して見ることができます。

落ち着きたいときにやるのも良いと思います。

私のおススメは、

「脳疲労が消える 最高の休息法」という本です。

⑦経営方針・理念に不満

こればっかりは、なかなか厳しいかもしれません。

一人では、経営方針や理念を変えることは出来ません。

職場の経営方針や理念に耐えられないのであれば、

変えてしまえばいいと思いますが、

それをする労力と、

転職する労力を考えると転職する方が良いかもしれません。

それか、経営方針や理念を自分で考えて事業を起こすかです。

⑧土日出勤がある

土日出勤があると、

なかなか家族との時間が作れないことが多いです。

たまに土曜日・日曜日に休みが取れると、家族との時間を有意義にとることができますが、

私は土日出勤になることも多く、難しいことが多いです。

なので、

わずかな時間でも、大切な人との時間を大切にすることが重要だと思います。

恋人や家族、子供など、しっかりとコミュニケーションを取るようにすればいいと思います。

なかなか会えないからこそ、わずかな時間でも、

充実して過ごすことができる。

そんな風に考えてみてはいかがでしょうか。

⑨違法なことをさせられる

違法な行為として介護職がやってはいけない医療行為です。

しかし、

医療行為を介護職がやっているという話は、実際聞いたことがあります。

私の職場ではないですが、

点滴の針を抜くことであったり、痰の吸引(口腔内はOKだったかな)や

看護師の相談なしに、下剤等の調整を行ったりと、

看護師などの医療職でないとできない仕事を、介護職がしている。

あるいは、せざるを得ない状況というのは、聞いたことがあります。

法律が現場の状況に追い付いていないというのもあるかも知れません。

これについては、

勇気はいると思いますが、役所などに報告する方が良いと思います。

自分だけでなく、目の前の入居者を守るためにも。

最後に、一人で抱え込まないで

介護は、一人ではできないです。

チームであったり、他の専門職であったり、さまざな職種が協力し合って、

要介護者の生活を支えていきます。

忙しくて、イライラして、つい要介護者に強く当たってしまい

あとから、反省して、落ち込んでしまう。

そんな自分が嫌になる。

私は、介護をしようと志しただけでも素晴らしいことだと思います。

人が人を支える。支援をするという活動は尊いものだと思います。

こういった活動ができる環境を整えること、理解を増やすことが必要なのかもしれません。

一人では出来ません。

つながりを作って、組織や地域、社会を変えていく。

老々介護で、疲れ果て、殺してしまったなんてニュースも聞きます。

必要なケアが届いていない。

ほんと悲惨です。

でも、できることをやっていくしかありません。

そして、支援の輪を広げていくこと、

少しでも介護をしたい思った気持ちを無駄にはしたくない。そう思います。

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