指示待ち人間から自信をもって動ける介護職になるために~質問する力について~

人間関係

何をすれば、どうすれば良いかわからない。

介護の仕事を始めて数カ月の新人職員は、

何をして良いのか、どうすれば良いのか、わからなくて当然です。

どんな仕事でもそうだと思います。

わからないことは、本やインターネットで調べることもできますが、

まずは、職場において「しっかりと質問をする」ことが大切です。

職場には職場にしかわからないルールや決まり事がありますので、

先輩や上司にしっかりと質問をしましょう。

また、他の職員の動きを見て学ぶことも多いですが、

質問をすることにより見た目だけでは気がつかない情報や理由を知ることが出来るかもしれません。

そのためにも、質問する力が大切になってきます。

質問をする

わからないことを積極的に質問することは大切ですが、

質問の仕方も大切です。

具体的に質問をすること

「どうしたらいいですか」「わからないので教えてください」といった漠然とした質問は、

答える側も、どこから教えればいいのかわからなくなり、

返答に時間がかかってしまったり、

また、自分が求めていた返答が得られないこともあるかもしれません。

質問をする際は、より具体的に質問をすることが大切です。

例えば、

「○○さんの食事介助の方法を教えてください」

「△△さんが、○○した場合の対応を教えてください」

など、具体的に質問をした方が、相手も答えやすいかもしれません。

自分が感じたことや考えたことを述べてから質問をする。

始めは、教えて持ったとおりに業務を行うことに必死で、

指示通りに動くことがほとんどでしょう。

わからないことがあれば、先輩や上司に質問や確認をして

その返答や指示通りに動くことがほとんどです。

ただ、ある程度経験を積んでくると、

自分で予測が立つようになってくると思います。

「○○の場合はこういう対応をした方が良いかな」

「△△さんの介助の方法は、こうした方が良いかな」

と予測したり考えが出てくることもあると思います。

その時は、「私は○○と思ったのですが、どのようにしてますか」などと、

自身の考えを述べてみても良いかもしれません。

自分の考えを言うことにより、相手の考えや意見を知るきっかけにもなります。

またいずれは自分自身で考えて動けるようになるためにも、

自信で考える訓練をしてみても良いでしょう。

質問がしにくい時は

職場によっては、質問しても不機嫌そうにされたり、

めんどくさそうにされることもあるかもしれません。

介護の現場は、慢性的な人手不足と言われています。

その多忙の業務の中で、新人職員を教える余力がないところあるかもしれません。

ただ、わからないことをわからないままにしていては、

いつまでたっても新人職員のままです。

質問をしにくいなと感じたときは、少し配慮ある質問の仕方が有効です。

前置きをする

質問をする前に「今、質問をしても良いですか」と相手に聞く方法です。

質問をしても良いか確認をすることで、

相手に選択肢を与えることが出来ます。

また、「今質問をしても良いですか」と聞くことにより

相手に余裕があれば、質問を聞く姿勢を整えてもらうこともできるでしょう。

いきなり質問する前に、前置きで「今質問しても良いか」確認をしてみましょう。

後で教えてもらう約束をする

もし、「今、質問をしても良いか」聞いて無理な場合は、

後で質問に答えてもらう方法もあります。

初めから忙しそうであれば、

「あとで、○○について教えてください」と時間をずらして、

手が空いた時に教えてもらうようにしましょう。

「今質問をしても良いですか」「あとで手が空いた時に○○について教えてください」と

聞くことにより、周りに気を使ってくれていることが伝わりますし、

相手も質問に答えやすくなるでしょう。

質問した返答の内容が人によって違う場合も

指導者が一人の場合は、ないかもしれませんが、

複数の先輩職員に質問をした際に、返答の内容が異なることが出てくると思います。

もしかしたら、一番困るときかもしれません。

例えば、介助の方法について質問した際に、

先輩職員AさんとBさんでは、異なる介助方法を教えられた場合です。

あるいは、

教えてもらった介助方法と異なる方法を別の先輩職員が行っていた場合などです。

介護の現場としては好ましくない状況ですが、

ありえる話です。

こんな時は、

その場の一番の責任者に確認するのが良いでしょう。

私ならそうします。

リーダーであったり、主任であったり、現場の介護の責任者に確認する方が身のためだと思います。

万が一異なった介助方法を行い、事故等が起きた場合、

個人の判断で間違った介助方法を行ったのか、

あるいは、職場として適切な介助方法が行えていなかったのかでは、責任のあり方が異なります。

介護の現場には、職員の能力や知識の量に差があったり、

それぞれ価値観や考え方が異なることが多いです。

それ事体は、職場の課題としてあげられると思いますが、

自分自身の価値観や考え方に気づくきっかけになるかもしれません。

質問したいけど、誰もいない時

介護の現場において、一人で対応をすることが多いです。

そんな時に、どうしたらいいかわからない場面に出合うこともあると思います。

誰かに教えてもらいたいが、わからない時にどうするか。

新人職員の時はないとは思いますが、

ある程度慣れてきて、一人で任されることが増えてきた場合に起こりうることです。

今まで経験したことのないような場面の場合です。

自分自身で考えて、対応をしなくてはならない場面では、

なるべく根拠を持って介護を行うことが大切です

あとからなぜそのような介護をしたのか聞かれた際に、

答えられるようにしておくためにも、根拠を持って対応をすることが大切です。

また、

不測の事態に備えて予測できることは、

前もって質問をしておくことも大事かもしれません。

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