【入居者の痛みの訴え】介護職が取るべき行動![頭・お腹・腰・胸の痛み]部位別に

介護職は、利用者の生活を支える中で、

体調の様子や状態の変化を看護師に伝えることがあります。

ただ、新人職員や経験の浅い介護職だと、

何を伝えなければならないのかがわかりにくい事もあるでしょう。

本当は伝えなければならない情報を伝え忘れてしまうこともあるでしょう。

ここでは、よくある利用者の痛みの訴えに対して、

10年以上の施設介護職歴の私の経験も含めて、

伝えなければならない事をわかりやすくお伝えします。

まず介護職がすべきこと

高齢者は、痛みを感じにくくなっていたり、

痛みを訴えることが難しくなっていることもあります。

なので、

普段の様子と異なる時や、何かいつもと違うなと感じることがあれば

まずは看護師に報告を行いましょう。

些細なことでも伝えることが大切です。

看護師からしてみれば、必要のない情報もあるかもしれませんが、

あとから、伝え忘れて利用者の健康状態が悪化してしまうよりも

ましだと考えると良いと思います。

看護師に、利用者のどのような様子があれば、報告が必要か前もって確認しておくことも大切です。

頭が痛い場合(頭痛)

高齢者の頭痛の訴えはよく聞かれます。

日常的に頭痛の訴えをする方もいれば、

その日の天候によって痛みが出る方もいます。

長年介護職をやっていると、出勤時の天気の様子から、

今日は、あの利用者さんは頭痛で寝込んでいるかもしれないと思い出勤すると、

頭痛を訴えて横になって休んでいた、なんてこともあります。

天候の変化により、気圧が変わり、

気圧の変化によって、自律神経が乱れてしまい、頭痛を起こしている可能性が考えられます。

 

ここでは、特に注意すべき頭痛について見ていきます。

嘔気・嘔吐はないか

まずは、頭痛に伴って、

嘔気や嘔吐がないかということです。

嘔吐がある場合は、頭蓋骨の中で脳が圧迫されているような病態が起きている可能性があります。

看護師等の医療職に早急に報告する必要があります。

手足に麻痺はないか

頭痛を訴えに伴い、

いつもより手や足の動きが悪く、

麻痺がある場合は、

脳出血や脳梗塞などの脳の血管がダメージを受けている場合が考えられます。

この場合も、医療職に早急に報告する必要があります。

バイタル(血圧や体温など)に異常はないか

血圧が高い場合も、脳出血や脳梗塞などの可能性が考えられます。

頭痛を訴えた際は、合わせて血圧を測ってみるのも良いでしょう。

熱がないか、検温をすることも大切です。

熱が高熱の場合は、コロナウイルスやインフルエンザの可能性もあります。

医療職への報告が必要です。

咳や鼻水などの風症状がないかも確認しましょう。

頭痛の訴えがあった際は、医療職への報告とともに、

血圧や体温を測っておきましょう。

外傷はないか

頭痛の訴えがあった際に、

直前にどこかで頭をぶつけていたということも考えられまず。

頭部を確認してみて、傷や赤みがないか確認をしましょう。

自身で歩いたり、車いすで自走される方は、

どこかで頭をぶつける可能性もあります。

職員の目が届かないところで、転倒していたなんてことも考えられます。

その際に頭をぶつけて、頭部の痛みを訴えている場合もあるでしょう。

利用者の様子をしっかりと観察しましょう。

片頭痛持ちの場合

ドクドクとした拍動性の頭の片側のみの痛みは片頭痛で、朝方に多く、

頭全体が締め付けられ、夕方に多いのが緊張型の頭痛だそうです。

緊急性は低いのですが、痛みを取り省くためにも、

医療職に報告し、痛み止めの処方がないか確認をしてみましょう。

お腹が痛い場合(腹痛)

急な激しい痛みではないか

意識状態が悪くなるような痛みの場合は、消化器などの内臓の疾患の可能性があるため、

看護師などの医療職に報告が必要です。

また、高齢者の場合、痛みを感じにくくなっていたりする場合もあり、

軽度の腹痛でも気にする必要もあります。

痛みがどの程度続いているのか、いつから痛いのか、

食後なのか、熱がないかなど他の状態も観察するようにしましょう。

嘔吐はないか

嘔吐が続くようであれば、急いで報告が必要です。

吐物は、感染症の可能性があるため、広げないように感染症の対策が必要です。

介護現場には感染症のマニュアルが、あるので確認をしておきましょう。

下痢や便秘はしていないか

介護施設では入居者の排泄の状況を把握しています。

それは、排泄の状態がその人の健康状態を知るための指標となるからです。

 

私の経験で一度あったのは、入居者の方が、急に腹痛を訴えて、

お腹を抑えて、うずくまり、大きな声を上げている場面でした。

急いで看護師に報告しましたが、

原因がその場ではわからず、入院することになりました。

あとから様子を聞くと、腸閉塞だったことがわかりました。

その入居者の方は、普段は自分でトイレに行かれ、便秘の状況なども確認ができず、

毎日お通じが出ているか確認をしても、「出ているよ」と答えるていたため、

その言葉を信用していました。

ただ、軽度の認知症があり、また羞恥心もあったのでしょう</p>

便秘の状況について、ごまかしていのかもしれないとあとから気づきました。</p>

難しい場合もあると思いますが、

排便状況の確認が難しい場合は、その人がトイレに行かれたあとに、

トイレに匂いが残っていないかなど確認をするようにしています。

 

 

腰が痛い場合(腰痛)

急な痛みの場合

よくあるのが、脊椎にある神経が圧迫されて起こる痛みです。

脊椎には重要な神経がたくさんあり、

圧迫されると、少し動かすだけでも激しい痛みを伴います。

医療職への報告を行いましょう。

意識障害、発熱がある場合

腰以外の疾患が考えられ、腎盂腎炎や尿管結石などの可能性があります。

医療職への報告が必要です。

 

慢性的な痛みの場合

日常的に痛みを訴えている入居者で、病院に行ってもできることがない事もあります。

日々の生活の中で、腰への負担が少なくなるように工夫が必要になってきます。

ベッドに横になった際に

入居者の反応を見ながら、側臥位にしたり、足の下にクッションをはさだりして様子を見ます。

どうしても我慢できない場合は、医療職と相談して、

痛み止めの薬や、湿布などが処方できないか聞いてみたり、

経済的に余裕のある入居者の場合は、訪問マッサージなどの利用することもできます。

胸が痛い場合(胸痛)

意識状態が悪くなっていないか

胸痛と一緒に、意識状態が悪化している場合は重篤な疾患の可能性が高いです。

その他にも

  • 胸が締め付けられるような痛み
  • 冷や汗が出ていないか
  • 痛みが背中に広がったりしていないか
  • 息苦しさや、呼吸の回数が多くなっていないか

などの症状がみられる場合は、緊急性が高く、医療職への報告が必要です。

狭心症、心筋梗塞、大動脈解離などの重篤な疾患が考えられます。

まとめ

頭、お腹、腰、胸の部位別の痛みの症状があった際の対応に説明をしてきました。

高齢者の場合は、症状が出にくく、わかりにくいことも多いです。

迷うこともありますが、

少しでも気になることがあれば、

看護師などの医療職へ報告をして、情報を共有しておきましょう。

その際に、

痛みだけでなく他の症状がないかを確認をしておきましょう。

また、

いつから痛いのか、どのくらい痛いのかなどの細かく確認できることは、

確認をしておくと良いでしょう。

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