介護の仕事を新しく始めた方、新人職員の方、認知症の方の対応に悩んだりしていませんか。
特に、何度も同じ質問をする方がいて、答えても答えても、納得されない方もいると思います。
施設介護歴10年以上の私が、同じ質問を繰りかえす認知症の方の対応について、4つのスッテプに分けて説明したいと思います。
実は私自身も、新人職員の時に苦労しました。
何度も、何度も、同じ質問をされて、
何回も、何回も、丁寧な返答をするように頑張っていましたが、
途中で疲れてしまったり、イライラしてしまうことがありますよね。
同じ対応を繰り返して、他の方の介護が出来ずにいたこともあり、
そのことがストレスになることもありました。
同じような悩みを持っている方に向けて、私なりの対応について説明したいと思います。
1,落ち着いて対応をする
まずは、自分自身が落ち着くことから始めましょう。
何度も同じ質問をされて、うまく対応できずにいて、
自分は「困っている」、「悩んでいる」、「イライラしている」という自分に気づくことが大切です。
そして、落ち着いて対応できるように、気持ちを整えます。
具体的には
- 深呼吸をする(鼻から空気が入り、肺やお腹が膨らむのを感じる)
- 窓の外の景色をみて気分転換をする。
- 水分補給をして、体調を整える。等
こうすることによって、気持ちを少しでも落ち着けることが出来ると思います。
認知用の方の対応を、落ち着いて対応することが大切です。
バタバタしながら対応したり、感情的になって対応しても、うまくいかないです。
2,認知症は脳の病気と理解する
気持ちを落ち着けたところで、
認知症についての理解を改めることが大切です。
認知症には様々な種類がありますが、要は脳の病気です。
CTなどの脳の画像を見ると一目瞭然で、
認知症の研修で脳がスカスカになっている画像を見させてもらったことがあります。
脳がダメージを受けている状態ですから、
記憶の保持が難しくなり、数分前のことが思い出せなくても、当たり前のことなのです。
そして、誰も好きで認知症になるわけではなく、
好きで何度も同じ質問をしているわけでもありません。
病気の影響で、同じ質問をしているのだと認識することが大切です。
3,共感する
例えば、夕方ぐらいになると、
「迎えはいつだ」とか「私の家はどこだ」「ごはんまだか」などなど、
繰り返される質問は、いろんな種類があると思いますが、
その質問に対して、答えることも大切なのですが、
それよりも、その質問の裏にある気持ちに、答えることが大切です。
もちろんいろんなシチュエーションがあるので、簡単にはいかないと思いますが、
根本には、不安や困惑といった思いがあるのではないでしょうか。
不安な思いをくみ取り、対応していくことが大切です。
一番良くないのが、否定することです。
否定すると、反発がでて、より不安を大きくしてしまうこともあります。
4,落ち着かない原因を考える
不安を助長してしまっている原因として、
生理的な欲求が、満たされていないこともあると思います。
例えば、排泄場面で、尿意や便意で落ち着かなくなっていることや、
のどの渇き、暑さ寒さなどの気温、体のかゆみや痛み、照明の加減や音なども影響していることもあります。
居心地の良い環境なのか、どうかを考えることも、大切です。
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