介護施設で最後を迎える。看取りについて、

介護の知識等

私が働いている介護施設では、看取りが行われています。

最後を病院などの医療施設に移るのではなく、そのまま、介護施設の中で看取ります。

入居者によっては、在宅に戻られる方もいますが、

今回は、介護施設における看取りケアの大まかな流れと、

私の体験談についてお伝えしようと思います。

看取り期に入るのサイン

高齢者の最後の迎え方は、様々ですが、

状態が安定している方は、徐々に食事量が減り、

体重が減少していきます。

施設では毎月、体重測定をしていますが、

体重が1か月で5%、3カ月で7.5%、6カ月で10%以上、減少がみられると、

病的な体重減少と言われています。

体重減少は、看取り期のサインであり、他に思い当たる体重減少の理由がなかったり、

意欲の低下や、傾眠が増えたりした場合に、

看取りケアの方向へ舵を切ります。

カンファレンス

看取り期に入り、人生の終わりが近づいていることが分かれば、

家族に連絡をし、カンファレンスを行います。

家族、医師、相談員、ケアマネ、介護職などが参加します。

そこでは、今後どのようなことが起きてくるのか、

そのことによって、どのような対応をしていくのかを、打合せしていきます。

胃ろうについや、呼吸状態が変わったらどうするか、

先のことを考えて、亡くなった後の事なども話せそうであれば話し合います。

私の職場の介護施設では、だいたいの人が、何もしないで下さいと話されます。

自然死を理解されている方が多いです。

ただ、救急搬送して、胃ろうや、最後まで医療の処置をお願される方もいます。

無理はさせない、「命の消耗」を考える。

介護保険制度では、自立支援ということが言われていますが、

看取り期には、自立支援という考え方に切り替える必要があります。

自立支援では、なるべく、利用者が「できること」や「していること」に着目して、

ケアを行っています。

例えば、自分で服の脱ぎ着ができる人には、更衣の介助は、基本的には行いません。

服の脱ぎ着ができなくても、どうすればできるかを考えてケアをしていきます。

一番上のボタンだけ手伝うとあとは自分で着ることが出来る。

裾の部分を持てば、自分で腕を通すことができるなど、細かく利用者の能力を見ていきます。

ただ、看取りケアでは、

無理をさせないことが大切になってきます。

食事についても、

無理に口を開けさせて食べさせるようなことは、

絶対でダメです。

食べる力もなくなり、無理に食べ物を口に含ませると、

誤嚥や窒息の恐れがあり、逆に苦しませてしまいます。

入浴にしても、

お風呂につかることにより体力を消耗させ、

または命を消耗させてしまうような場合は、

シャワー浴や、清拭の対応を行います。

状態が進むと、体位交換をするだけで呼吸状態が、変わることもあります。

なので、状態が進むにつれて、医療職との連携がより密になります。

チアノーゼ、呼吸状態に変化

状態がさらに進むと、足が冷たくなり、色も変わっていき、

呼吸状態にも変化が見られ、下顎呼吸、努力呼吸が見られます。

家族によってはこの時に、読んでほしいと話される方もいます。

いよいよ、最後のときが違づている状態です。

全身の力を使って酸素を体中に取り入れようとしています。

苦しそうに見えますが、

医師の話では、ほとんど意識はなく、ぼんやりしている状態で

心配しなくてよいと説明を受けたことがあります。

心配される家族には、何度も説明をしていきます。

亡くなる。

呼吸の感覚が広がり、最後には途切れます。

発見した場合は、医師や看護師に報告します。

死亡診断が行われます。

亡くなる時期というのは、人それぞれで、食べ物を食べられなくなって、

1日や2日で亡くなる方もいれば、1週間以上持つ方もいます。

家族によっては最後の最後まで付き添われる方もいます。

その際は、家族の体力や気持ちを、気に掛ける必要があります。

最悪、家族が体調を崩してしまうこともあります。

その際は、「見ておきますので、休まれてはどうでしょうか」とお伝えすることもあります。

家族が帰られたときに、息を引き取ることもあります。

こういう時は、入居者も家族を心配していたんだなと思ったりします。

安心して旅絶たれたのだと。

家族との時間、エンゼルケア。

家族とのお別れの時間のため、家族以外の職員は退室します。

ただ、死後硬直が始まるので、ある程度の時間を決めておく必要があります。

時間がきたら、エンゼルケアを行います。

穴から体液が出てこないように、特殊なスプレーを使って、ふさいだり、

家族の希望に合わせて、服を着替えさせたりします。

情勢の場合は化粧をしたり、義歯をつけなおしたりもします。

なるべく、綺麗な状態に整えます。

葬儀屋がお迎え手に来て、式場への運ばれます。

中には、家族の希望で、そのまま火葬場に運ばれる方もいます。

まとめ

最後の迎え方は、人それぞれであり、状態変化もよく起こります。

そのため、こまめに観察していき、医療職と密な連携が必要になります。

また、その時その時の、家族の方の気持ちと向き合うことも大切です。

私は、今まで何人もの方を職場である介護施設で看取ってきましたが、

最後は、「お疲れさまでした。今までありがとうございました。」と

そういう気持ちに自然となります。

その入居者の方にとって、どこまで行き届いたケアが出来たかはわかりませんが、

なるべく、ベストは、尽くしてきたつもりです。

もちろん、もっとこうすれば良かったと思うこともあるのですが、

それは次につなげていくしかありません。

看取りは、入居者にとって人生の最後を場面ではありますが、

介護職としては、常に学ばさせて頂く姿勢で、挑んでいます。

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