実際に使ってみた介護現場でのインカムのメリットとデメリット

介護の知識等

私の働く介護施設では、インカム(インターコミュニケーションシステム(内線通話機器)、イヤホンマイクのついたトランシーバーのこと)を使用していて、今ではインカムなしでは、仕事ができないぐらいになっています。
インカムが導入された当初はいろいろと、戸惑いもありましたが、結果は良かったと思っています。
ただ、不便な部分もあり、そのことも含めて、メリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

私が働く介護施設では、数年前から介護のICT化が始まり、記録入力にiPadを使ったり、インカムの使用が始まりました。少子高齢化で、ますます、人手不足が叫ばれる介護業界で、ICT化がすすめられ少しでも業務の効率化するために行われているのだと思います。

メリットついて

助けを呼びやすい

・介護を必要とする要介護者には体格の大きい方がいて、一人で抱えたりするにのに大変な時などに、インカムをつかい、「〇〇さんの介助をお願いします」とインカムで呼びかけ、助けてもらったりしています。

・転倒した要介護者に起きてもらう時に応援を呼ぶ際にもインカムで連絡したりします。

・二人介助の方に起きてもらう際に、インカムで助けを呼んだりしますが、すぐに助けに来れる職員がいない時もありますが、その時は「何分後に行きます」とか「〇〇さんの介助が終わったらいきます」などと伝えあったりしています。その待っている間に簡単な業務をしたりもできます。

連携が取りやすい

・あと、新人職員に一人で仕事を任されるようになった時など、業務の進行具合を確認したり、何かわからないことがあればインカムですぐに連絡を取るようにすることもできます。
その間に先輩職員が入浴介助を行ったりしています。

・私の職場はワンフロアー60床なので、自由に徘徊する入居者を探す際にも、インカムが役に立ちます。「〇〇さん、見かけませんでしたか」などと呼びかけ、入居者の所在の確認を行ったりしています。

・普段現場に入らないケアマネージャーもインカムをつけているので、家族さんの面会時に呼び出すこともしています。

確認が取りやすい

・服薬介助を行う際にもインカムを使っています。
「〇〇さんの朝食後薬を、今から飲んでもらいます」などと呼びかけ、服薬が重複していないか、あるは飲み忘れがないかなどの確認のために行っています。

デメリット


常に耳にイヤホンをつけている状態なので、入居者の話を聞いている時や、家族さんと話をしているときなどにインカムで呼びかけられると、目の前の人の話が聞き取りにくかったり、意識がインカムに持っていかれることもあります。

入居者や家族さんと大事な話をするときは、周りの職員に伝えて、インカムを外して話をしたりします。

あと、今は慣れたので大丈夫ですが、はじめはインカム自体が邪魔でした。
耳のイヤホンもそうなのですが、腰にインカムの本体をつけているのですが、
重さが気になったり、何かに引っかかったりします。

以前、入居者の方が、イヤホンのコードをつかんで引っ張り、ちぎれてしまったこともありました。
そういった場合は、インカムを外して介助をすることもあります。

◇まとめ

インカムは使い方が慣れれば、なくてはならないものになりますし、
非常におすすめです。

インカムを使ったコミュニケーションスキルも年々上達してきているように感じます。

あと、インカムでほかの職員の声の質を聞いて、
今イライラしているのかなとか、忙しいのかなとか
、察するようにもなりましたね………。

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