【事実上の倒産】社会福祉法人の介護施設で介護職として働いていた私の経験談 ~倒産前と後~

介護の知識等

介護施設で働いている、あるいは働こうとしている人で、

介護施設で倒産しないよね。安定しているよね。

と思っているあなたへ

私が経験した実際の話をお伝えします。

倒産までに起きたこと

賞与、昇給がなくなる

私が勤めた施設では、就職したときから昇給がありませんでした。

賞与ははじめはあったのですが、徐々に少なくなり、ついには出なくなりました。

資金繰りが難しくなり、人件費を削らざる負えなかったようです。

退職者が増える

賞与や昇給がなくなると、生活に先行きが見通せなくなり、退職者が増えていきました。

私は、その頃は独り身だったので、特に気にせず働いていましたが、

家庭を持っていたら、退職していたかもしれません。

見かけない人が出入りし始める

見かけない人と言っても、怪しい人というよりかは、

きっちりスーツを着た人が、出入りが増えて、どこの部署の人だろうといった感じです。

その人が、後々役職についていたりしましたが………。

役職ある人が続々退職する

突然、役職のある人が一斉にやめていきます。

主任、副主任と呼ばれる方が、続々と退職していき、

気がつけば課長とリーダーと現場職員といった感じでした。

中間管理職がいなくなり、中抜きされた組織でした。

私は末端の介護職だったので、日々の業務をただこなしていくだけでしたが。

いろんな噂が……

つぶれるんじゃないか、上でもめているのではないか等々、

どこかに買収されるのではないかなど、

いろんな噂話が立ちました。

倒産

新法人設立

正式に、従業員と入居者の方に、何月何日から、法人が変わりますとお知らせがきます。

新しい理事長は、元からいた人ではなく、見慣れない人だなといった感じです。

地域経済活性化支援機構

銀行への返済に猶予期間が設けられ、利息の免除等が行われました。

地域経済活性化支援機構が再生支援が始まりました。

契約の取り直し

雇用関係が変わったので

契約書を取り直しがおこなわれ、給料形態も変わりましたが、

私自身は新人だったので、ほとんど変わらず、なぜか少し増えていました。

ただ、役職のある人や、勤続年数の長い人は、給料が減ったようです。

あと、

入居者や介護サービスの利用者も、契約書の取り直しも行われました。

利用料等は、大きく変更はなかったようです。

旧法人から法人が変わったので、契約を取り直す必要があります。

地域の新聞の一面に載る。マスコミがくる。

新聞の一面に載っていました。

そして、多くはないですが、記者が建物の周りをうろつき、

出てきた職員にインタビューが行われたりしていました。

これに対して、職場から相手にしないようにと通達がありました。

倒産後

人員減

給料が見直され、減給した人の中には、退職していく人も少なからずいて、

入居者に対しての介護職員が、人員配置基準のギリギリまで少なくなりました。

夜勤の回数増加

人が少なくなるので、こうなりますよね。

週に2回ぐらい夜勤をしていたと思います。

体はしんどかったですが、給料は夜勤手当で増えていきましたね。

急に役職がつく

役職ある人がいなくなり、

短期間で役職がつきました。

リーダーという役職で、急に

現場の意見をまとめたり、調整したりすることを任され、これが大変でした。

まとめ

この時勤めていた施設は、病院と併設していて

それなりに大きい規模の法人だったためか、

倒産してなくなってしまうと、地域の雇用がなくなり、

ましてや、入居者は住む場所さえなくなってしまいます。

そうなる前に、新たな法人に生まれ変わり、

職を失うことなく、入居者も住まいがなくなることなく入れたのは良かったことだと思いますが、

小さい規模の法人だとどうなるかわかりませんが、

地域の中に根付いた法人であったことが、大きかったのではと思います。

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